将棋叡王戦決勝三番勝負の第一局、郷田真隆王将vs山崎隆之八段の対局は
劇的な大逆転で山崎隆之八段が勝利を収めました。
(動画は最下部にあります。)
いやー、将棋って恐ろしいですね。
見どころは何といっても終盤の大逆転、114手目のあたり。
後手の郷田真隆勝勢、どう決めに行くかという場面。
112手目、後手の郷田王将が△3八角の金取りに、先手山崎八段が▲3六金と桂を取った局面。

すでにコンピュータ将棋ソフトPonanzaの評価値は3000点を超えて後手勝勢。
ここで△4七角成なら後手勝ち筋だったようだ。
以下▲6三成桂△4八角▲6八玉△5七馬▲7七玉△6六歩となれば万事休す。

しかし郷田王将の着手は△3六歩と、この金を取ってしまったため大事件!!
この一手で評価値は急転直下、一気に互角となり、数手後には逆転で先手優勢へ。

あとは山崎八段がどう寄せるかという将棋。
128手目の局面。

▲1一角の王手に△4三玉と寄った局面。
ここでは▲3五桂と両取りとし、以下△3四玉▲2三桂成と駒得しながら攻めるのが鈴木大介八段の解説。
ただ、玉を上部に逃がすため、秒読みの中指すのにはやや勇気がいる。
ここで山崎八段は▲5六桂と打ち、以下△5四馬▲6五銀という攻めを選択。

この銀を△同馬と取ると▲4四角成りとして上部から押さえていくということでしょうか。
「厳しい修業時代を過ごしてた人の匂いがする手だよね。」と鈴木八段。
普段かっこいい決め方を選ぶのを好む山崎八段がこのような手厚い手を指すあたり、
この一局に賭ける山崎八段の思いが伝わってきました。
以下、山崎八段がしっかり寄せきり、叡王戦三番勝負初戦の大きな一勝をあげました。
最後まで目が離せない将棋でしたね。
こういう大逆転劇もあり得るからこそ人間の将棋は面白いとも言えますね。
また、勝負にかける情熱も見ている人に感動を与えてくれます。
本局、郷田王将としては非常に悔やまれる将棋ではありましたが、叡王戦決勝戦は三番勝負。
最後まで何が起こるか分かりません。
気持ちを切り替えて次の将棋で頑張ってもらいたいですね。
最後に最終盤の逆転劇から投了までの動画を紹介して終わりたいと思います。
【将棋叡王戦決勝】 大ちゃん 「これは事件です」 - 郷田王将の大ポカ! 山崎隆之八段の最終盤での大逆転劇!! - ハイライト 2015/12/6
劇的な大逆転で山崎隆之八段が勝利を収めました。
(動画は最下部にあります。)
いやー、将棋って恐ろしいですね。
見どころは何といっても終盤の大逆転、114手目のあたり。
後手の郷田真隆勝勢、どう決めに行くかという場面。
112手目、後手の郷田王将が△3八角の金取りに、先手山崎八段が▲3六金と桂を取った局面。

すでにコンピュータ将棋ソフトPonanzaの評価値は3000点を超えて後手勝勢。
ここで△4七角成なら後手勝ち筋だったようだ。
以下▲6三成桂△4八角▲6八玉△5七馬▲7七玉△6六歩となれば万事休す。

しかし郷田王将の着手は△3六歩と、この金を取ってしまったため大事件!!
この一手で評価値は急転直下、一気に互角となり、数手後には逆転で先手優勢へ。

あとは山崎八段がどう寄せるかという将棋。
128手目の局面。

▲1一角の王手に△4三玉と寄った局面。
ここでは▲3五桂と両取りとし、以下△3四玉▲2三桂成と駒得しながら攻めるのが鈴木大介八段の解説。
ただ、玉を上部に逃がすため、秒読みの中指すのにはやや勇気がいる。
ここで山崎八段は▲5六桂と打ち、以下△5四馬▲6五銀という攻めを選択。

この銀を△同馬と取ると▲4四角成りとして上部から押さえていくということでしょうか。
「厳しい修業時代を過ごしてた人の匂いがする手だよね。」と鈴木八段。
普段かっこいい決め方を選ぶのを好む山崎八段がこのような手厚い手を指すあたり、
この一局に賭ける山崎八段の思いが伝わってきました。
以下、山崎八段がしっかり寄せきり、叡王戦三番勝負初戦の大きな一勝をあげました。
最後まで目が離せない将棋でしたね。
こういう大逆転劇もあり得るからこそ人間の将棋は面白いとも言えますね。
また、勝負にかける情熱も見ている人に感動を与えてくれます。
本局、郷田王将としては非常に悔やまれる将棋ではありましたが、叡王戦決勝戦は三番勝負。
最後まで何が起こるか分かりません。
気持ちを切り替えて次の将棋で頑張ってもらいたいですね。
最後に最終盤の逆転劇から投了までの動画を紹介して終わりたいと思います。
【将棋叡王戦決勝】 大ちゃん 「これは事件です」 - 郷田王将の大ポカ! 山崎隆之八段の最終盤での大逆転劇!! - ハイライト 2015/12/6
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