将棋ブログ

将棋好きによる将棋好きのためのブログです。

タグ:将棋

ネットを見てたら棋力判定があったので何の気なしにやってみたらひどい目に会いました。

あなたのヤフー将棋でのレートを判定します。

私がやってみた結果をご紹介してみますのでよかったらお付き合いください。
(ラジオボタンは関係ないです。チェックしても意味ないです。)


問題1 駒の動かし方は知っている
知っている ほぼわかる 
知らない

 当然知ってますよ。


問題2 打ち歩詰め 突き歩詰めという言葉の意味を知っている
 知っている聞いたことはある 知らない


もちろん。


問題3 千日手の言葉の意味を知っている
ルールまで知っている 詳しくは知らないがわかる 知らない


知ってますとも。


問題4 定跡の意味を知っている
知っている そんなの知っても意味は無い なんだそりゃ

定跡大事ですよね。強くなるには。


問題5 戦法は原始棒銀戦法しか知らない
他にも知っている  原始←これはよく分からないその戦法ってどんなのですか

なんか初心者向けの質問ばかりですね。
棋力判定だからしょうがないか・・・。


問題6 囲いを知っている
まぁ、知っている 代表的なものなら知っている 囲い?


まあ囲いの9割ぐらいは知ってるんじゃないかな。


問題7 王様は戦いに参加しないので軟弱だと思う
そうは思わない 軟弱だ 序盤から主力駒だ


玉って意外と強いんですよね~。
特に佐藤康光王将の玉とか滅茶苦茶強いですよねw


問題8 穴熊囲いを一度はやってみたいと思う
思う やった事はある ほう、そんな囲いがあるんですかぁ


そりゃ思いますよ。と言うか、結構指してるし。
現代将棋だと「隙あらば穴熊」なんて言われる時代ですしね。
ただ選択肢が微妙に迷いますね。
「思う」なのか「やったことはある」なのか。
どっちでもいいや、「思う」の方で。


問題9 ゴキゲンと言えば
右四間 中飛車 

 
中飛車でしょう。
いや、引っかけで酒か?
ゴキゲンに酒を飲みながら指す人ほどレーティングが高いという・・・
なわけないか。
まあ中飛車で。


問題10 詰将棋を解く
時間あれば挑戦する 詰将棋は苦手なのであんまりしない しない、又は意味わかんない


暇があれば詰将棋、ってほどじゃないけど目についたらついつい解いちゃいますね。好きなので。
まあでも暇があったら詰将棋より実践かな~
一応選択肢は「時間あれば挑戦する」で。


問題11 下の図から先手の次の手は?
 難しい局面だが7七角慌てて2六銀 当然2四歩それ以外の手投了もやむなし



当然2四歩ですよね。
特に返し技は・・・なさそうですね。
▲2四歩 △同歩 ▲同銀 △同銀 
▲1一角成 △2三歩 ▲2一馬 
ぐらいでまあ優勢なんじゃないでしょうか。


問題12 将棋の格言より桂馬の高跳び(  )のえじき。(  )に入る文字は?
相手 歩 俺様


桂馬の高跳び歩の餌食。
この辺から知識を問う問題ですか。
格言はある程度の棋力になったら自然と身についてるものですよね。
逆に格言を理解できると筋のいい手が身につくので棋力もアップしますね。


問題13 攻め方、次に使う駒は?
 香車桂馬 

     

▲3一銀からの詰みがありますね。
まあ「銀」が正解なんでしょうけど、これ、△3四桂▲同銀を入れても同じ筋で詰みますね。
もっと言えばこれ、金から入っても詰んじゃいますね。
▲3三金 △同桂 ▲3一銀 △2一玉 
▲3二龍 △同玉 ▲2二金 
というちょっと面倒くさい詰みもありますね。
つまり、初手が香・竜以外はどれも詰みなので正解としていいと思いますが、どうなんでしょうね。
まあ普通に「銀」としておきましょう。


問題14 飛車角交換は飛車を取った側が有利だ
 そう思うそうは思わない 終盤は角の方がやや有利だ一概には言えないが、なるべく相手側に先に取らせる

       

難しい問題ですね。
一般的には 「飛車≧角」 でしょうね。
例外もあり、「序盤は飛車より角」という格言の通り、序盤戦は角の方が使いやすいので角の方が良い場合も多々あります。
ただし、この例外の中にも結構例外があって、序盤であっても単純には判断できないんですよね。

ということで選択肢を見てみます。
「そうは思わない」「終盤は角の方がやや有利だ」はまず×ですよね。
残る選択肢は「そう思う」と「一概には言えないが、なるべく相手に先に取らせる」です。
(なんかセンター試験の国語(現代文)を解説している気分になってきましたw)
選択肢4の前半「一概には言えないが」これは正しい。
後半「なるべく相手に先に取らせる」これは微妙ですね。
基本的に大駒交換の場合、自分から取った方が先手で打ち込めるので有利となります。

ただし、当然例外もあります。
序盤戦の角交換の場合、相手に取らせた方が、取り返した一手(例えば▲8八同銀など)が有効手となり手得できます。
なのでこの一文は物凄く微妙な感じですね。
正しいとも間違いとも言いにくいですね・・・。

ということで、自分の心情に一番近く、また大前提でもある 「飛車≧角」 を主張して、選択肢1の「そう思う」を採用しておきたいと思います。
(えらい長くなってしまいましたね・・・。スミマセン。)


問題15 先手、下図から次の1手が以下の手しか選べないとしたら?


 終盤はスピードです。8三角成から金狙って攻めます。将棋は攻めないと勝てません。
将棋の格言、王の早逃げなんとやらで8八玉が常識。逃げ道も十分。 
楽勝ムードですから焦ることはありません。ここは落ち着いて5六角ですね。
とにかく飛車さえ成らせなければ相手の攻め駒はありませんので5九銀
いかに遊び駒を使ってやるかがポイント。7七金で桂馬の有効利用です。
まずはすぐに王手が掛からないように6七金としてから反撃するのがポイントですね。
3七桂馬から4五銀を打つ妙手。攻め守りのバランスが重要。


選択肢を見てうんざりしてしまいそうw
とりあえず局面分析からしてみましょうか。
駒割りは角と金銀の二枚換えのやや駒損。
ただし5六の金が取れそうな状態。
駒の働きは、後手左辺の金銀が遊んでいるのが大きいですか。
玉の堅さは、相手の方が堅い。
しかし、相手は小駒のみの攻めで、しかも金金というたった2枚の攻め。
それに比べれば後手玉には、要の金に角が効いている、飛車も2三の地点を狙っている。
手番は、金取りが残っている先手側が持っていますね。

総合的に判断すれば簡単ではないものの先手良しなのではないでしょうか。
というのがぱっと見の形勢判断ですか。
(あくまでも個人的な判断です。正しい保証はありませんのであしからず。)

とりあえず5六角と駒損回復する手から考えたいです。
以下 △7八金▲同玉△4八飛成▲6八金(△5八竜の両取りを防ぐための手)としておけば、
後手は駒損の上、飛車・金の二枚の攻めなので切れ模様。
先手からは▲8三角成が残り、また豊富な持ち駒もあるので攻めには困りません。
途中後手からの有力な変化もなさそうなので、これにて優勢でどうでしょうか。

     (再掲図 第15問)


では各選択肢を見ていきます。

(選択肢1:▲8三角成) △7八金▲同玉△4八飛成 とされると、以下▲5六馬には△5八竜の両取りがあり不満。
(選択肢2:▲8八玉) △7八金とされると結局▲同玉の一手なので、一手パスになりそう。
(選択肢3:▲5六角) おそらく正解。
(選択肢4:▲5九銀) これも有力に見えます。以下△7八金▲同玉としても、先手に角成と金取りの両狙いが残る。ただし若干駒損が残るので、選択肢3に比べれば損に思われる。
(選択肢5:▲7七金) う~ん、ないかな。。△同金▲同桂△6七金の詰めろぐらいで負けそう。
(選択肢6:▲6七金) △同金とされ、選択肢5と似たような意味合いで悪い。
(選択肢7:▲3七桂) 遅いですね。それにこの桂を活用ということは後手の銀を狙うんでしょうけど、仮に将来▲3三桂成と銀を取れたとしても△同金などとされて、後手玉がそこまで薄くなってる感じがしないんですよね。
この局面は銀よりも金に働きかける方が本筋なように見えます。

というわけで、▲5六角が正解なんじゃないでしょうかね。


問題16 次は先手の番です。下図の局面を見てどう思いますか?


お互いもっと囲いを勉強すべきです^^;
お互い矢倉が変な形ですね。後手金が遊んでいる分、先手有利です。 
先手におかしなとこはありません。後手、飛車先に角がいる分、先手有利です。
定跡を外れた先手は、もはや受けられません。
お互いなかなかやるなぁ。
どうも思いません。拙者、よく分かりませんから。
先手番なので次に1五歩と突き、ここで後手は投了してもおかしくないくらい泣きたい気分ですね。


なんか説明が多くなりすぎたので、もうちょっと端折っていきたいと思います。。
局面は駒割り互角で、後手の金が離れているのが気になります。
局面を見てまず思うのは、香が入ったら▲8六香の田楽刺しが見えますね~。
ということで▲1五歩から端を絡める手から読んでみたいですね。
ただ具体的な手順が思いつきません・・・。
ということで、選択肢で自分の考えに近い選択肢2としておきます。

いやまてよ、▲1五歩△同歩▲同香△1三歩▲1八飛で攻めが繋がるかな?
う~ん、もっとちゃんと読まないと難しいな。
実践なら▲1五歩を選ぶかもしれないけど、選択肢7みたいに「後手が投了してもおかしくないくらい」とまでは言い切れないなぁ。
ということで選択肢2で妥協しておきます。


問題17 駒の強さの目安としては順番に、飛車→角→金→銀→香車→桂馬→歩兵の順である。
 目安としてはそうである。
 間違っている。
 問題の意味が分からない。

一般的には 「飛>角>金>銀>桂>香>歩」なので桂と香が逆ですね。

そういえば藤井猛先生が面白いことを言っていましたね。
香より桂の方が価値が高いとよく言われるが、実際は逆なんじゃないか?と。
桂は2か所しか効きがないのに、香は最大8か所の効きがあるからというんですね。
実際、将棋を指してみると、桂で香を取りに行くことは多いですが、逆は少ないと思いませんか?
意外と香車の方が価値が高い場合って多いのかもしれませんね。

さすが藤井システムの創始者。
端攻めに人生をかけてきた人の発想なんでしょうね。
何事も知識を鵜呑みにせず、理解することの重要性を改めて感じます。

でもまあ、この問題の正解は選択肢2の「間違っている」なんでしょうね。。


問題18 ネット将棋をしていて負けそうで頭にきたので、投了せずに回線を切断した。
 マナー的に最後まで頑張るか投了ボタンを押すのが礼儀。
 頭にきてるんだから仕方がない。
 用事が入ったので仕方ない事もある。
 さらに一言暴言を吐いてから切断するのが理想的。


素直に選択肢1で。
いや、もしかしたら選択肢3かな?
まいいや。


問題19 対局してみたら相手があまりにも弱かった。
 優しく見守った。
 正直者なので正直に「よわっ」と言ってみた。
 頼まれはしなかったが、対局中に次に打つべき手を教えてあげた。


助言はだめですよね。
ということで1で。


問題20 浮き飛車には浮き駒が有効である。
 浮き飛車は浮き駒の助けがあってこそ有効になるものです。
 一概には言えませんが、浮き飛車には浮き駒(銀)で対抗するのが基本的な考えです。
 一概には言えませんが、浮き飛車には浮き駒で対抗するのが基本的な考えです。
 そんな事はありません。
 わかりません。


聞いたことないな。
いやもしかしたらそんな格言あるのかな・・・。
そういう場合もありそうだけど、一般には言えないよな。
浮き飛車には金や銀で対抗するのは有力だと思うけど、選択肢の「浮き駒で対応」の「浮き駒」って言い方するかな・・・
「そんな事はありません」にしておこうかな。


問題21 先手、下図から次の1手が以下の手しか選べないとしたら?


 王手も一歩及ばず、ここは詰みに必要な銀確保で5五角にて後手完敗。
 ここは7二飛と打ってじわじわ追い詰めるのが確実。と言うか、詰んでます・・・
 王手しても逃げられては意味がない。ここは8五桂馬を打ち、相手のやる気を失くす。
 実は後手、7八香打ちからの猛攻撃。ここは粘って7八銀にて文句なし!
 6三金引くが大事な手。この金が最後に笑う( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \
 要点は攻めと守りのバランス。6六銀打ちで同銀なら同角。これが後手には厳しい1手。


一目詰みそうですね。あ、詰んでますね。
ということで選択肢2の▲7二飛以下の詰み。


問題22 詰将棋からの問題です。これは何手詰め?

資料提供:維盛室(維盛弟氏、小学5年生時作成)
 3手  5手  7手  9手  11手
 13手  15手  わかりませんでした。
※レート判定問題ですので、答えが適当では意味ありません。


5一に逃げられたら詰まないから初手は▲3三角の一手、
以下△3二玉▲2二角成△同玉▲3三角△1三玉・・・あれ?詰まない・・・。
あそっか、初手▲2四角か!なるほど!!
▲2四角△同歩としておいてから▲3三角△3二玉▲2二角成△同玉
▲3三金△1三玉▲2三飛△1二玉▲2二飛成 までの11手詰か。
面白いですね。
えっ?これ小学5年生が作ったの!?
いやー詰将棋作家というのは子どもの頃からこんな綺麗な詰将棋作るんですね。
感心しますね。素晴らしい。


問題23 次はあなたの番です。下図から次の1手は?

 銀をただで与えるほどバカではありません。ここは仕方なく1二銀と引きます。
 仕方なく2四銀から同飛で2三歩打。
 仕方なく3四銀から同銀で8四飛。
 6一玉から穴熊戦法。不利に思える手だが、相手の守りが薄いので問題なし!
 銀取ったら取り返す戦法で3三桂。5七桂成まで読めれば優勢。
 4四歩打から4三歩打狙い。
 4四歩打から8四飛狙い。
 3三桂からの先を読んで、ここは5七と金。渋い!あまりにも渋すぎる。
 苦しい局面ですが、3七と金から。3六歩突く狙いまで見えれば、踏んばれるかも??
 その他の手。


駒割り五分、玉形も大体五分、と金が大きそう、△2四歩にどう対処するか、という問題ですか。
金駒(金や銀)があれば5八に打ちたい。(先後逆なので符号が読みづらいですね。。)
お、6六 に銀が落ちてる!
じゃあ△6六角▲同金△5八銀▲同飛△同と▲同玉△2八飛▲6七玉・・・ぱっとしないな~・・・
むしろ相手の方が良さそう。

そっか、先に飛車の頭に△2七歩と叩けばいいのか。
問題図から△2七歩▲同飛△6六角と取ればこれが詰めろだから取り返せない。
じゃ△2七歩に▲2三歩成と攻め合いに来たら大丈夫か。
以下、△2八歩成▲2二と△3九飛▲4九角△4八と以下押していけば勝てそうですね。
ということで正解は「その他の手」の△2七歩でしょうか。


ようやく全ての問題に解答し終わりました。
ではいざ判定!
 
あなたのレートはズバリ!2

ワクワク。
判定結果はいかに??

 将棋レーティング判定の結果は? えっ!?


えっ!?どういうこと!?
結果は??
なんも出ないじゃん!!
おいおいちょっとまってよww
ここまで頑張って答えてきたのに結果出ないのかよっ!www
ここまで回答した俺の時間を返せ!ww

とまあこんなオチでした。
頑張って答えてきてこんな仕打ちかい。
それともあまりに真面目に答え過ぎて点数がカンストしちゃった?
あるいはただのバグなのかな?
と思ってちょっといろいろいじってみました。
適当に質問に答えて、判定。
 
将棋レーティング判定 適当に解答したら・・・-9065www
 
一応ちゃんと数字は出るんですね・・・っておい!-9065ってなんだwww
久々に将棋サイトで笑わせてもらいました。

よかったら皆さんも試してみてはいかがでしょうか。
もしやってみた方は是非点数と、実際の棋力などコメントしてもらえると嬉しいです。

あなたのヤフー将棋でのレートを判定します。

ではでは。

株式投資でおなじみの元将棋プロ棋士、桐谷先生がピアノを弾いています!


「音楽を、もう一度。」 ヤマハ クラビノーバ CVP-700シリーズ動画 


ヤマハのCMです。

ちなみにタンバリン芸人のゴンゾーさん(GONZO)も出ていますね。
大晦日の「絶対に笑ってはいけない○○」にも出演していた芸人さんです。
今は海外でも活躍されているようですね。

ダウンタウン ガキの使い!! 大晦日年越しSP!! ゴンゾー登場!


桐谷広人七段は元将棋のプロ棋士で、2007年に引退された方です。
株式投資でも有名な先生。
Wikipediaを見てみると、プロフィールに「将棋棋士・投資家」となってますねw
引退後も投資関連でテレビに出られたり、ニコニコ生放送にも出演されてます。

しかし、まさかヤマハのCMで桐谷先生をお目にかかるとは思ってもみませんでした。
ピアノもお上手なんですね。知りませんでした。
将棋の棋士が将棋以外のメディアに出ることは将棋の普及になると思うのでどんどん出てほしいですね。 

桐谷先生の出演された番組がありますので載せておきたいと思います。
 
桐谷さん登場 第3回将棋ウォーズ棋神戦 最終日生中継

将棋棋士・渡辺明の日常を妻が描く「将棋の渡辺くん」1巻
棋士・渡辺明の日常を妻が描く「将棋の渡辺くん」1巻、渡辺のぬいぐるみ化も - コミックナタリー

将棋界のトップ棋士・渡辺明二冠の日常を描いた漫画。
以前ちらっと見ましたが面白そうでした。
作者が元女流棋士だけあって、将棋のマニアックなネタも入ってたと思います。
ライトな将棋ファンはもちろん、コアな将棋ファンでも楽しめる内容ではないでしょうか。

伊奈めぐみさんのブログ「妻の小言。」によると、この漫画の印税は
全て東日本大震災で被災した方々へ寄付をするとのこと!
素晴らしいですね。
今後も伊奈めぐみさん、渡辺明二冠を応援したいと思います。



 

将棋叡王戦決勝三番勝負の第一局、郷田真隆王将vs山崎隆之八段の対局は
劇的な大逆転で山崎隆之八段が勝利を収めました。
(動画は最下部にあります。)

いやー、将棋って恐ろしいですね。
見どころは何といっても終盤の大逆転、114手目のあたり。
後手の郷田真隆勝勢、どう決めに行くかという場面。

112手目、後手の郷田王将が△3八角の金取りに、先手山崎八段が▲3六金と桂を取った局面。

先手3076点

すでにコンピュータ将棋ソフトPonanzaの評価値は3000点を超えて後手勝勢。
ここで△4七角成なら後手勝ち筋だったようだ。
以下▲6三成桂△4八角▲6八玉△5七馬▲7七玉△6六歩となれば万事休す。

後手勝ち筋の変化 △6六歩まで


しかし郷田王将の着手は△3六歩と、この金を取ってしまったため大事件!!
この一手で評価値は急転直下、一気に互角となり、数手後には逆転で先手優勢へ。

先手-600点

あとは山崎八段がどう寄せるかという将棋。

128手目の局面。

128手目△4三玉の局面

▲1一角の王手に△4三玉と寄った局面。
ここでは▲3五桂と両取りとし、以下△3四玉▲2三桂成と駒得しながら攻めるのが鈴木大介八段の解説。
ただ、玉を上部に逃がすため、秒読みの中指すのにはやや勇気がいる。

ここで山崎八段は▲5六桂と打ち、以下△5四馬▲6五銀という攻めを選択。

129手目▲5六桂の局面


この銀を△同馬と取ると▲4四角成りとして上部から押さえていくということでしょうか。

厳しい修業時代を過ごしてた人の匂いがする手だよね。」と鈴木八段。
普段かっこいい決め方を選ぶのを好む山崎八段がこのような手厚い手を指すあたり、
この一局に賭ける山崎八段の思いが伝わってきました。

以下、山崎八段がしっかり寄せきり、叡王戦三番勝負初戦の大きな一勝をあげました。

最後まで目が離せない将棋でしたね。
こういう大逆転劇もあり得るからこそ人間の将棋は面白いとも言えますね。
また、勝負にかける情熱も見ている人に感動を与えてくれます。

本局、郷田王将としては非常に悔やまれる将棋ではありましたが、叡王戦決勝戦は三番勝負。
最後まで何が起こるか分かりません。
気持ちを切り替えて次の将棋で頑張ってもらいたいですね。

最後に最終盤の逆転劇から投了までの動画を紹介して終わりたいと思います。


【将棋叡王戦決勝】 大ちゃん 「これは事件です」 - 郷田王将の大ポカ! 山崎隆之八段の最終盤での大逆転劇!! - ハイライト 2015/12/6

西山朋佳二段がついに三段昇段を決めました。
これで 里見香奈女流四冠に続き、2人目の女性三段。

もし四段に昇段して初の”女性棋士”となれば話題になりそうですね。
非常に厳しい三段リーグではありますが、お二人とも頑張ってもらいたいです。 

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